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2020年4月22日(水)
太古に起きた突然変異
この宇宙が出現する前の、遥か遥か昔の話です。
この話は、私の地球版翻訳だとご了承ください。
人間がお猿さん位の存在だったとします。
その中に、3人の除け者さんがいました。
いくつかの集団があり、3人は別々の集団に属しています。
その3人は、共通して声を発することができません。
声を発しない人に対して、他の人は醜いという感触を覚えます。
普通なら、母親も同じように感じ、途中で育児放棄します。
けれど、3人の母親に限っては、育児を続け成長させました。
声とは、鳴き声の感じですが、集団行動に必要です。
これができないと、集団に入れません。
声が出ない以外は身体に異常はありません。
仲間に入りたいと強く望みます。仲間外れでも、自分なりに仲間について行こうと頑張ります。けれど、そうする程に醜いと言われて嫌われます。
気にいってもらいたい、好かれたい欲求は、成人になるほど強まり、マックスに達すると混乱し、すねたりいじけたりします。すると、余計に嫌われ、いじめられます。
本人はやがて諦めることを覚えます。脳はこの段階で徐々に静かになります。
行動する代わりに観察するようになります。
見てるだけ、これにも飽きてくると、胸のあたりが、締め付けられます。内面への視点が開きます。
風の音は、今まで聞いた風の音ではなくなり、雨音も、木の葉のざわめきも、締め付けられた胸の中を揺らします。
夕日の色も、花や空の色も、胸に染みる。
やがて、別々の集団に属して、似たような体験を持つ仲間外れの3人は、引き寄せ合うように出会います。
人との関わりを求める思いが、それぞれ強かっただけに、3人は互いをとても大切にします。3人なりの生活が出来上がった頃、そこにもう1人現れます。
その人は声は出ますが、暴れん坊でのけ者にされていました。
3人は、最初はこの人と距離を保っていたのですが、彼は3人に興味津々です。
そして彼は、3人がいじめに合うのを見て3人を守ります。やがてその1人は3人の中に迎え入れられます。彼に対して3人はとても優しく、彼はその行動力で3人のできないことをやってのけます。
習性として、生命体は異質なものに対して本能的に嫌悪感を持ちます。これは正常な遺伝子を維持するための防衛本能です。
異質なものが、4人集まっていると、この嫌悪感は更に強まり、4人に対しての集団での嫌がらせが、どんどん強まります。
4人は、大勢の人たちから自分たちを守るために、この土地から出て行くことにします。
違う場所へと行くことは、通常では思いつかない事です。
何世代も同じ行動パターンを繰り返すと、環境に適合する身体を持っています。環境を変えると命の危険が伴うと本能的に知っています。
ですので、あり得ない決断です。
しかし、去ることを決めました。
なぜか4人の心は晴れ晴れとしていました。大切に思う仲間ができた。これは他の人にとっては生まれた時から保証されている普通のことなのに、この4人にとってはかけがえのない宝です。それを受け取った喜びが胸の中を温めて、怖さを感じません。
お互いを守れる希望に向かって4人は出発しました。
この4人は、皆さんの先祖です。
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今回の『太古に起きた突然変異』と、次の『何故、人はこんなに苦しむのか』と、二回に分けて前半後半として、過去の出来事を書いています。
これは、それ以降に生きる生命体の体験のベースになっています。
地球では、初期人類と呼ばれる人々に投影されましたので、前半はお猿さんのような存在として書きました。
もともとの、宇宙誕生以前で起きた時には鉱石さんの体験ですので、後半は鉱石の体験として書きました。
あり得ない話だと思われるかもしれません。しかし、夜空に輝く星たちも、本当は生命体で、心を持っています。この地球も悩み苦しみます。科学者の方が、地球以外の星に生命を探していらっしゃいますが、空間もブラックホールも語ることが出来ます。体の形があまりに違うので気が付かなかっただけで、宇宙は命に満ちていました。
それぞれの人に、この宇宙に誕生する時に受け取った名前があります。
この宇宙に来る前に暮らした世界の名称と、その世界でのその人の位置の名前です。
他者を愛した人ほど、名前と立場を奪われて、地球では、過去の世界で与えたものを受け取る幸運を、別の人が手にしているケースがあります。
二つのタイトルで内容を読む事で、名前と立場を取り戻せます。どうぞ、次の文章もお読み下さい。