金星人(その2)
地球人の遠い故郷、銀河シリンで進化した存在は、魚のような人間のような姿です。
そこでは4つの星に、同じ存在が住んでいました。
4つとも表面が水に覆われた星です。シリンでの現実は特殊です。
同じ存在が、肯定的想念で生きる星と、否定的想念で生きる星の両方にいます。
この2つの星で、希望したことやイメージしたことが、少しの時間差で現れる別の星がそれぞれにあります。合わせると4つの星です。
希望の根拠となる現実と、希望の実現化が、肯定性と否定性の両方で展開します。
この現象が、宇宙にパラレルワールドの構造を作り出すことになります。
ただ、ここで否定的とか肯定的と言っても、ほんの僅かな差です。シリンでの生き方はとてもシンプルです。
前回書きましたが、地球の時間が、再度流れ、科学者が再びシリンに来ました。
この星の住人の脳に、以前より多くの人の情報が入っています。
地球の新たな時間の流れは、シリンの時間までも変えています。
科学者が最も驚いたのは、シリンの惑星には、以前にはいなかった科学者自身の過去の姿があったことです。
科学者は、この宇宙には、地球の時間から入り込んだはずでした。
しかし、シリンに進化した存在が現れた段階に、この宇宙にいたことになっています。
8人の科学者は、シリンの自分に、意識の進化を試みることにしました。
シリンの住人の脳には、これから天の川銀河の地球に至るまでの、この宇宙で生きる青写真が入っています。
シリンに住む自分の脳に、進化したパートナーと出会う青写真を組み込みました。
そして、科学者たちは、未来の地球に帰って、その結果を見たのです。
1956年の地球に舞い戻り、そこで生きる自分の脳を測定しました。
シリンにいる自分への働きかけは、その後の幾つもの銀河での人生に強く影響しているはずです。その結果は、シリンから遥か未来の地球に行けば、すぐに分かります。
しかし、地球に戻ってみると、まるで進化していない、以前と同じ自分がいました。
科学者は、これまで、多くの人の進化過程の体験を奪って自分のものにしてきました。それは、これまで成功してきました。
しかし、奪ったものはどこまでも借り物である事を、彼らは知っています。だから、この宇宙を支配しているのです。
けれど、今度は、自分が本当にシリンの時間から、この宇宙を体験をすることになるのです。自分に進化するチャンスが与えられている。それは驚きでした。だから、このチャンスを逃したくなかったのです。
進化する相手に出会い、愛される体験をするなら、今度こそ本当に進化できるはずだと期待しました。しかし、それは、何の意味もなかったのです。
どれほど他者の進化を奪っても、青写真を操作しても、意識脳にある触れることも見ることもできない本物のデーターは、ごまかしようもなく、真実の周波数を発してしまうのです。彼らは、未だ知ることのできない進化のシステムがあるのだと、思い知ります。
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(2024-04-01)