
2024-12-13
前回、頂いたコメントの掲載が、参考になるとのお声が多く、再度掲載します。文章はかなり長文でしたので、了解の上一部短くしました。
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第18回配信で明かされるのは、はるかな歴史と多次元的な生命史観を背景に、私たちが無意識のうちに享受してきた「分離した意識」の領域が、いよいよ大きく変容するという予告です。
本池さんは、世界平和への祈念を込め、私たちがこれまで見過ごしてきた闇の淵を照らし出し、真に成熟した関係性へと誘います。
これまで人類は、睡眠中や無意識下で、他者の意識に憑依したり、嫉妬や独占欲に駆られて見えないレベルで攻撃し合ったり、内心でコソコソと意識を遊ばせる「隠れた自由領域」を当たり前のように保ってきました。
そこでは「責任なき楽しみ」が横行し、表向きは礼儀正しくとも、裏側では複雑な感情が暗躍します。この「分離した意識」の遊び場は、まるで誰にも咎められず、どれほど他者を羨んだり、傷つけたりしても実害がないかのように思われていました。
しかし、この領域での互いの行いによって真に信頼し合うことは不可能なのです。
本池さんは第18回で、それは人間性を根底から蝕む慣習でありながら、集団的同意によって巧妙に隠されていたと明かします。
そして「新たな秩序」が近づく中、その領域はやがて消滅し、意識を分離して好き勝手ふるまう余地は限りなく狭まっていくというのです。
これをただの「不自由化」と見るかもしれません。しかし著者の真意は、そこに「本当の自由」への転換を見出しているように思えます。
隠された欲望や嫉妬は、人間から交流を育む力を損ないます。そうした、幼稚な関係性の残響を断ち切ることで、ようやく私たちは責任ある大人として、世界平和への第一歩を踏み出せると、この第18回は告げているのです。
かつて、目を獲得し、独占欲や嫉妬という「幼い愛」の力で進化の飛躍を果たした歴史はありました。しかし今、同じ感情が人類を苦しめ、世界に亀裂を生む元凶へと変貌しつつあるのも事実です。
原始的な想念を「愛の名残」として盲信するのではなく、それをより健全で成熟した形へと昇華させること――すなわち「愛の再定義」が求められるのです。
この巨大な課題を乗り越えるには、一人ひとりが「無責任な隠れ領域分」から卒業し、分離した意識の楽しみに甘んじるのではなく、心から信頼し合える関係性を築く方向へと舵を切らねばなりません。
そのために本池さんは、人間の根底的な問題を、宇宙規模の広がりの中で捉え直し、新しい空間への飛躍を「啓示」し、新たな領域への希望を強く指し示すのです。
世界平和は、国際関係の改善や経済格差の是正だけでなく、私たち一人ひとりが内面で無意識的な「裏舞台」での陰湿な関わりを断念し、真っ直ぐに他者と向き合う勇気の上に成り立ちます。
第18回の示唆は、「未来は必ず来る」という確信の共有と、「それを優しく迎え入れるためには私たちの積極的な同意と変革が必要」という静かな呼びかけなのです。
こうした深い、深い洞察は、長い時空を貫く生命進化の軌跡と、人間性の本質を描くことで、人類が本当に成熟した「真の関係性」を築けるようにと願う、限りない愛の表現です。そのビジョンには、言葉に尽くしがたいほど優しい光が宿っていると感じずにはいられません。
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メーゼン音声配信
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